現地時間3月26日に2026年W杯欧州予選PO準決勝が行われ、各パスの決勝進出国が出そろった。準決勝は一発勝負らしい緊張感のある試合が続き、内容だけでなく勝負強さも結果を左右した。この記事では、準決勝の結果を整理しつつ、決勝の見どころもあわせて紹介する。
準決勝の結果
パスA
イタリア 2-0 北アイルランド
ウェールズ 1-1(2-4pen) ボスニア・ヘルツェゴビナ
パスB
ウクライナ 1-3 スウェーデン
ポーランド 2-1 アルバニア
パスC
トルコ 1-0 ルーマニア
スロバキア 3-4 コソボ
パスD
デンマーク 4-0 北マケドニア
チェコ 2-2(4-3pen) アイルランド
準決勝の注目試合の解説
トルコ 1-0 ルーマニア
⚽53’ フェルディ・カディオール
他の7試合より一足早く行われたこの試合。前半からトルコがタレント力とホームの雰囲気を背に押し込んだものの、なかなかゴールは生まれない。すると53分、アルダ・ギュレルの約40mのロングボールに抜け出したカディオールが冷静に決め、ついに先制点を挙げた。ルーマニアもスタンチュのシュートがポストに当たるなど反撃を見せたが、最後までゴールは奪えず。トルコは2002年大会以来、6大会ぶり3回目の本戦出場を懸けて、コソボとの決勝に臨む。
イタリア 2-0 北アイルランド
⚽56’ サンドロ・トナーリ、80′ モイーズ・ケーン
イタリアにとって運命の初戦。前半から予想どおりボールを握ったものの、なかなかゴールを割れず前半は0-0。徐々に嫌な空気が流れ始める中、56分にクロスのこぼれ球をトナーリが豪快に蹴り込み、ようやく先制に成功した。さらに80分には、トナーリのパスに抜け出したケーンが追加点。終わってみれば、イタリアがしっかり力の差を見せた試合だった。イタリアは欧州予選プレーオフで初勝利を挙げ、決勝ではウェールズとのアウェイゲームに挑む。カルチョファンが待ち続けた瞬間まで、あと1勝だ。
ウクライナ 1-3 スウェーデン
ヴィクター・ギョケレシュ 6′, 51′, 73′(pen)⚽
⚽90′ マトヴィ・ポノマレンコ
スペイン・バレンシアで行われたこの試合は、開始早々に動いた。ニグレンのクロスにギョケレシュが合わせ、スウェーデンが先制。さらに51分にはカウンターから自ら持ち込み2点目を奪うと、続くPKもきっちり決めてハットトリック達成。イサクを負傷で欠く中、このエースが圧巻のパフォーマンスを見せつけた。ポッター監督就任からまだ間もない中で、チームをしっかり立て直してきた印象だ。
決勝のカード一覧
以下のカードが決勝の対戦カードになる。
パスA ボスニア・ヘルツェゴビナvsイタリア
パスB スウェーデンvsポーランド
パスC コソボvsトルコ
パスD チェコvsデンマーク
決勝は全て日本時間3月31日27時45分(4月1日3時45分)にキックオフとなる。
決勝の見どころ
まずどの試合でも注目したいのは、“一発勝負”ならではの重圧だ。圧倒的なホームの雰囲気、国民の期待、そして負けたら終わりという緊張感。たったひとつのプレーが、その選手やチームの未来を大きく左右する。ここからは、決勝カードごとに見どころを見ていきたい。
パスA ボスニア・ヘルツェゴビナvsイタリア
決勝4カードの中でも、注目度はかなり高い一戦だ。ボスニア・ヘルツェゴビナは準決勝でウェールズをPK戦の末に下し、決勝進出。この国は2014年W杯に一度だけ出場しているが、EURO出場はまだ一度もない。対するイタリアは、ついにこの舞台まで戻ってきた。過去2大会はまさかの敗退。日本にもカルチョファンは多いだけに、今大会こそアッズーリに本大会へ戻ってきてほしいところだ。注目選手はGKドンナルンマ。長くトップレベルで活躍しているが、実はまだW杯出場経験がない。北アイルランド戦では大きな見せ場は少なかったが、アウェイのボスニア戦では押し込まれる展開もありそうなだけに、ビッグセーブを見せられるかが大きなポイントになりそうだ。勝ったチームは本大会のグループBに入り、カナダ、カタール、スイスと対戦することになる。
パスB スウェーデンvsポーランド
勝てば日本の属するグループFに入ることになっているパスB。どのチームも拮抗していましたが、勝ち上がったのはスウェーデンとポーランド。注目は両ストライカーの活躍だ。準決勝でハットトリックを記録したスウェーデンのヴィクター・ギョケレシュ。ワントップを任されている彼は2列目のニグレンとエランガとの相性も抜群。持ち前のポストプレーから得点を導き出せるか。対するポーランドはロベルト・レヴァンドフスキ。おそらく今回のW杯といわれている中、先制を許したチームを救う同点ゴールを挙げた。この試合も見逃せない。
パスC コソボvsトルコ
パスCを勝ち上がったのはコソボとトルコ。今回の欧州予選でもかなり大きなサプライズを起こしているのがコソボだ。UEFA加盟は2015年、FIFA加盟は2016年とまだ歴史の浅い国だが、準決勝ではスロバキアとの乱打戦を4-3で制して決勝進出。本大会に出ればもちろん初出場となる。前線の2トップ、ムリキとアスラニは強力で、さらに2列目やウイングバックからの攻撃にも迫力がある。セットプレーでも点が取れるだけに、決して侮れないチームだ。小国の悲願であるW杯初出場へ、物語はまだ続いている。対するトルコは、タレントを多く擁しながらも過去5大会は本戦に届かず。日韓W杯で3位に入った国とは思えない時期もあったが、モンテッラ監督のもとで決勝まで勝ち上がってきた。注目はイルディズ。ユヴェントスで存在感を放つ若きアタッカーは、ルーマニア戦でも違いを見せた。決勝でもキーマンになるのは間違いない。勝ったチームはグループDに入り、アメリカ、オーストラリア、パラグアイと同組になる。
パスD チェコvsデンマーク
パスDはチェコとデンマークの対戦となった。チェコは準決勝でアイルランドをPK戦の末に下し、決勝進出。PKストップに定評のあるケレハーが相手だったこともあり分が悪いかと思われたが、チェコのコヴァールが2本を止めて勝利を呼び込んだ。チームとしてもかなり勢いのつく勝ち上がり方だ。一方のデンマークは、欧州予選でスコットランドに敗れた嫌な流れを吹き飛ばすかのような4-0快勝。北マケドニアを圧倒して決勝へ進んだ。注目選手はブレントフォード所属のダムスゴー。北マケドニア戦では先制点を決めるなど、1ゴール1アシストの活躍を見せた。ベテランと若手がうまく噛み合うこのチームも、かなり面白い存在だ。両チームはEURO2020準々決勝でも対戦しており、そのときはデンマークが2-1で勝利している。勝ったチームはW杯本大会でメキシコ、韓国、南アフリカと対戦することになる。
決勝はいつ?ただし重大な悲報
前述のとおり、欧州予選プレーオフ決勝は3月31日27時45分に行われる。しかも、イングランドvs日本のキックオフ時間とまさかの丸かぶり。「いや、ずらしてくれよ……」と思ったサッカーファンも多いはずだ。幸い、日本戦はNHK Eテレで放送され、U-NEXTでもライブ配信される。テレビで日本代表を見ながら、スマホやタブレットで欧州予選プレーオフを追うのがいちばん現実的な楽しみ方かもしれない。
まとめ
今回はW杯欧州予選プレーオフについて、準決勝の振り返りと決勝の展望をまとめた。サマータイム開始後ということもあって、来週の決勝は早朝3時45分キックオフ。社会人にはかなりしんどい時間帯だ(新社会人は4月1日なので、しっかり寝ましょう。笑)。一方で、学生は春休みという人も多いはず。夜更かししてこの大一番を楽しむのも全然アリだろう。イタリアの命運はどうなるのか。日本の対戦相手はどこになるのか。注目して見届けたい。
最後までご覧いただきありがとうございました!!

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